パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

パリのマダム MADAME CHIC

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マダム シック。
58~78歳のパリのすてきなマダムたちの写真集。
撮影はパリ在住のフォトグラファー、YOLLIKO SAITOさんによる。
 
タイトルどおり、登場するマダムたちはシックでファッショナブル。どなたも生き生きとした笑顔が美しい。
そしてとてもカッコいいのである。
 

「美しさは内側から輝くこと」
 
頭ではわかっていても、なかなか自分ではできないものだが、具現したマダムたちの姿を見ていると、本当に胸が晴れやかになるような気持ちである。

 
YOLLIKOさんとは10年前にご縁があって、パリに行くたびにお茶やお食事をご一緒する。
このたびもマレのカフェで、出版されたばかりのこの本を拝見した。
 

ページを開くたびに出会うマダムを見て「年をとることはステキなこと」なんだって、とても感動した。
 
YOLLIKOさんいわく、
「何歳代の女性とおつきあいしたいか、フランスの男性にアンケートをとったところ、あらゆる世代から最も多く支持されたのが50代だった」
という。
 
20代の男の子がなぜ?と思ったら、そこはリアリストなフランスの若者らしく
若い女の子からは得るものが無いから」
とはっきりしているそうだ。
 
子育てや家庭のことなど一通り終えて、人生経験が豊かになる年代、それが50代から。
 
 
どうしても「若さ=美」、と容貌の衰えに不安を感じる女心ではあるが、シワを超越した美しさ、価値があることに気がつけば、ずっと気持ちが楽になる。
 
若い男性(あらゆる世代も)から「ただ年をとっているだけで、得るものがないヒト」と言われないように、自分を磨いていくのはもちろんのこと。
 
女性から「私もこんな風に年齢を重ねたい」というロールモデルにもなりたいものだ。
 
 
とはいえ、皆さんおしゃれには気合が入っている。
クオリティの高い素材、センスのよいファッション。
 
「カッコよく年を重ねる」、それには経済力もちょっぴり必要かも。
 
 
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