ススキの根に寄生して生えてくる小さな植物。
昨年は時期が外れたのか見ることができなかった。
やや萎(しな)びて見えるのは、今年は暑かったせいだろうか、それとも時期が遅かったせいか。
思いのほかわさわさと生えている。
そして、3年前は一箇所だけだったのに、今年は別のススキの株の根元にも少し出ていた。
少しずつ勢力を伸ばしているのかな?
別名を「思い草」と言う。
うつむき加減にもの思う風情にて、「あなたが頼り」とばかりに寄生する植物。
うつむき加減にもの思う風情にて、「あなたが頼り」とばかりに寄生する植物。
時に大繁殖して、寄生主を枯らしてしまうこともあるそうだ。
したたかな草ではある。
野辺みれば 尾花がもとの思ひ草 枯れゆく冬に なりぞしにける 新古今和歌集
道の辺の 尾花が下(した)の思い草 いまさらさらに 何をか思はむ 万葉集