パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

簡単!抹茶を濾す方法 tea ceremony 母の茶道③

20150603茶漉し3.jpg

簡単レシピ!調のタイトルにしてみたが、いたってまじめである。

茶道で使うお茶は、普通の煎茶などの茶葉とは違い、碾(ひ)き臼で細かい粉に挽(ひ)いてある。

そのため湿気を吸いやすく、保管したままの状態でお茶をたてると、きれいに溶けないでダマができてしまう。

飲んだ後に舌につぶつぶと粉茶が残ったりすると美味しくないし、茶碗の底に残ったりするのも見苦しい。


20150603抹茶漉し4.jpg

そこで、茶濾しとか茶ぶるいとか呼ばれる道具でお茶を濾してから使う。
今回のお抹茶は、一保堂の雲門の昔を使ってみた。

20150603抹茶漉し6.jpg

濾すときは、網目の上の抹茶を刷毛などで掃(はら)うらしいのだが、うちでは昔からビー玉を使う。
本式なのかはしらないが、粉が飛び散らずにとてもいい。


母の家のは大きいサイズなのだが、アトリエでは邪魔にならない小さい缶を使っている。

2-3個のビー玉を抹茶と一緒に入れて缶の蓋をしめる。



20150603抹茶漉し7.jpg

軽く振る。
中でビー玉が踊るのが手ごたえでわかる。


20150603抹茶漉し8.jpg

ほんの十回ほど振った後、缶のふたをそっと開けると、すっかり抹茶の粉は下に落ちている。


20150603抹茶漉し9.jpg

濾し器の部分を取り外し、底にたまった抹茶をへらですくい、なつめや中次などのお茶を入れる入れ物の中に移す。

残った分は翌日まで冷蔵庫に入れてしまっておくこともある。

これはもちろん、水屋(みずや・お茶室の横にある下ごしらえをする場所)でする、いってみれば楽屋裏の作業。

缶は錆びてしまうので洗ってはならない。
きれいな布などでぬぐうだけでよい。

20150606抹茶.jpg

あとは、手前(てまえ)のとおりにお茶をたてれば、滑らかな味わいとなる。

家では昔から当たり前のように目にしていたので、気にも留めなかったのだが、調べてもこのことについてあまり書いていないので、はたして一般的なことなのかなあと疑問に思っている。

ひょっとしたら、「よそさまでそんな裏方の話をするもんじゃない」と母に叱られるかもしれない。













おりべparfumsatori.jpg
☆パルファンサトリ オードパルファン 織部
苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。すっきりと立つ個性的な香りのあとには、あたたかくパウダリーな甘さが残ります。

香調などの詳しいご案内織部

☆6月8日から、おりべのサンプルをお送りさせていただきます。
ご希望のお客様は、サンプル送付のお申込みページから→ こちら。 
Copyright © PARFUM SATORI All Rights Reserved.