
MOUAN SARTOUXの植物園「Les Jardins du MIP」でこの花を見たときに、とても知っている気がしたのだけど、あんまりにも強い匂いだったので、なんだか思いつかなかった。
フランス語の名はSeringat(スランガ)。
花の蕊はちょっと見るとバラ科のようにも見えるが、花びらが4枚なので違う。
とげもないし、灌木のようすや、葉のつき方も違う。
なんだっけ?
帰って調べてみたら、バイカウツギだとわかった。
「バイカウツギは好きかね?」と聞く印象的なシーンがあって、あ、この花か、と腑に落ちたのである。

日本にあるウツギと呼ばれるのはいくつかあって、匂いのあるものも、無いものもある。
紅白の源平ウツギはスイカズラ科で、ハニーグリーンの香りがする。
はじめ白い花が、咲くにつれ徐々に赤く変わっていき、開花の時間差で紅白の花が咲くように見える。
どれも、いい匂いがする。

上の写真、白いウツギは、アジサイ科で、匂いがない印象だ。
「夏は来ぬ」の歌では「卯(う)の花」と詠まれる。
一枚目の写真、フランスで見たスランガ(和名バイカウツギ)は、
若いうちは、いろんな発見を手柄のように思っていたものだけど、わかったつもりで知らないことってたくさんある。
知らないことがあるって知るのも、年を取っていく妙味だわ。。。
ともかく、漢字では空木(ウツギ)とも書き、海外では注射器の木とも呼ばれるらしい。
アジサイは枝の中の、キビがらのようなところを掘ると中空になっているから、このウツギの木もきっと切り口はそんなふうなんだろうと想像する。

ウツギのイメージは匂いがないという刷り込みがあったのと、日本の花の印象があって、
「まさかカンヌでお目にかかるとは!」という意外性でめくらましにあった~。
ごく身近にあるようで、気が付いてみればいろいろなところで見かけたのを、
初夏の派手な花に幻惑されて、清楚なこの花にはさして注目もしなかったものだ。
「近所でよく見かけた、さっちゃんが(みーちゃんでも、よっちゃんでもいいが)、遠い異国の光の中で見違えるようにきれいになっていて、見分けがつかなかった。」
というように、女性も花も、どんな場所に咲くかって重要なことよね。
花を撮るときはいつもたいてい名札も一緒に撮っておく。
あとで調べるのにとても役に立つから。
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