サルスベリの赤い花がいよいよと咲くと、もう夏休みも終わりに近いのではないかと、小学生でもないのにどことなく淋しいというか、焦ってしまう。
この時期になると蝉の種類も変わってきて、ツクツクボウシの声がする。
夜になれば「チッチッチ」とカネタタキ(秋の虫)が鳴きはじめる。
思いおこせば数十年前。
「まだ間に合うさ」とたかをくくった気分と、「そろそろまずいのではないか・・・」と言う気分のせめぎあいのこの時期。
日にちだけがずるずると過ぎていく残暑の午後・・・。
パラパラとめくるあの空白のドリルのもの悲しさよ。
サルスベリの花に虫が向かっている。
初めカナブンとかの甲虫類かなと思ったが、触角があるし、胴体が太く羽ばたきが激しいので、エビバチ(オオスカシバというスズメガの一種)かもしれない。
サルスベリは匂いがない。
百日紅(サルスベリ、ヒャクジツコウ) ミソハギ科 サルスベリ属 Lagerstroemia indica