昔は古いカメラとか、カメラそのものには興味ってあまりなかった。
どちらかといえば、 カメラ本体より、何をとったか、どんな風に撮れたか、という写真そのものが好きなわけで。
でも、この10年でカメラの性能がよくなり、手軽に自分で写真が撮れるようになった。
デジカメは、フィルムと違っていくらとってもいいし、その中からいいのを選ぶことができる。
たくさんの人が自分のブログできれいな写真をアップしているから、見てるほうも目が肥えてくる。
そうすると初心者ながらも「もっときれいに撮りたいな」なんて欲が出てくる。
しかし、目が肥えてくるほどには技術は上がらないものだ。
すると当然だけど「プロってすごいんだなー!」ってあらためて思う。
そして、腕は機械のせいではないだろうけれど、カメラ本体にも興味が出てきたりする。
HPでお世話になっている高崎先生のところでは、おじいさんが使っていたカメラや、8×10(エイトバイテン)というカメラなど、珍しいものをあれこれ見せていただいて、感動してしまった。
今日の3枚の写真は、蚤の市でたまたま写してあった古いカメラたち。
レンズの丸い穴のところがカシャって音がして、なんか「からくり」があるって感じ。
機械ってよくわからないけど、働(はたら)くものってきれいだ。
たとえば、若いころは、「時計」は時間を見るためのものか、またはデザインが気に入るかが重要で、中のムーブメントはクォーツで充分じゃないかと思っていた。
でも、懐中時計の中をあけて見せてもらってから、仕組みのあるものの美しさにも惹かれるようになった。
ぜんまいの巻かれていくところ、戻っていくところ、いくつもの歯車がかみ合ってカチカチ動くところ。機械時計って魅力的だ。クォーツはただニューって動いているだけだから。
これは、南仏のアンティーク市でならんでいた古いカメラの一部。
いいものなのかガラクタなのか私にはわからないけど。
なんかね、とにかくカシャって言う音がいいと思う。
電子音で付け足したデジタルの音のじゃなくて、本当に動いたときの音が心地いい。