パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

古い腕時計 ROLEX watch

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 1.5センチ角くらいの、古い腕時計である。
小ぶりのケースで、龍頭(りゅうず)と尾錠(びじょう)にクラウンのマークが入っていてとても可愛らしい。

 ひと昔前は、ロレックスはメンズというイメージがあったが、これはクラッシックな雰囲気のあるレディスウォッチで気に入っている。


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 この時計を、3年ほど前にオーバーホールに出した。下の写真はその時に撮ってもらったものだ。時計の中はいつもうっとりするほど美しい。機能のすぐれたものは、見た目も美しいものである。

 修理をしたのはスイスの「オーディマピゲ(AUDEMARS PIGUET、略:AP)」で修行した日本人の時計職人で、吉田圭さんと言う。

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 彼はもともと、私に香水のオーダーメイドを依頼しに来たお客様である。(今は受けていないが)2004年くらいだったと思う。あまりに若い方なので、初めは当惑した。香水のオーダーは安い買い物ではない。
 しかしよくよく話をしてみると、モノづくりに真剣な時計職人としての姿勢に「この方なら」と思い、ありがたく作らせていただくことにした。
 
 以来、リピートで時々来店されていたが、ある日「日本の仕事を辞めて、スイスのAPで修行する」との知らせを聞いた。若者の挑戦に感動した。

 
 パリからニースへ行く飛行機はスイスの端を超えていく。「私がフランスに行ったときは寄ってみたい」などと言っていたが機会が合わないまま、やがて彼はオーディマピゲでの修行を終え、帰国。
 銀座にあるスイスの時計ブランド、ウブロ(HUBLOT)で仕事をしていたが、いまは一家を構え、「独立時計師」として静岡に「YSK Watch Instruments」という自分の会社を持っている。

 長い知己なので、その変遷(へんせん)を振り返ると感無量である。
 
 私の他の腕時計も何点か修理をお願いしたが、とても丁寧な仕事で、気難しい時計もきちんと動いて帰ってきた時はとても嬉しかった。
 どんな業界でも、本当に腕のいい職人さんに出会うのは稀で、幸せなことである。

 アトリエには自分で設計した特殊な工作機械もあるというので、いつか見学に行きたいと思っている。

 
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 オーバーホールのあと、この時計はたまにつける程度でしまっていることが多かったのだが、あまり使わないのも良くないと聞いて、今年になってからはこの時計をよくつける。肩が凝らないのがいい。
 ただ、いまの私には文字盤が小さすぎ、時間を見るのには役に立っていないので、ほとんどブレスレットの代わりである。

 7、8月はとても暑かったため、汗でずいぶんベルトがくたびれてしまった。
ようやく気温が下がったので、銀座に行ったついでに、ヨレヨレになった時計のベルトを和光で取り換えてもらった。古びて馴染んだ皮に比べて新しいものは少し固い。

 交換後、さっそくつけて尾錠を強く締めていたら、「少し緩くしたほうが良いですよ」とお店の方が教えてくれた。つけなおしながら「なぜ?」と聞くと、ぴったりすると皮が汗の水分を吸ってしまうからだそう。

 皮のベルトが劣化したのは、暑いせいだけではなく、つけ方にも問題があった。

 なにごともゆとりと風通しが必要か。


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 つけてみるとやはりベルトが新しいからパリッとした感じ。色も臙脂(エンジ)からこげ茶になり、手元も気分もすっかり秋モードである。



YSK Watch Instruments➣ https://ysk-watch-instruments.com/

 

















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