今回は3ヵ国4か所を回り、トランジットも含めて全部で7回飛行機に乗り降りします。
空港は構造やシステムがどんどん新しくなるので、前回来た時の記憶が上書きされ切れず戸惑います。チェックインから荷物預け、通関など、多くの空港が機械化されています。
私は、飛行機に乗って離陸する瞬間が大好きなんです。
最初トコトコと滑走路にむかう飛行機が、位置について、助走し、加速する。飛ぶ瞬間はいつだって、心配事はどうでもよくなり、地上のしがらみから何もかも解き放たれるような高揚感があります。
機体が上がるにつれ、窓から見える景色が少しずつ視点を変えて、眼下の家や街が小さくなってくる。キラキラ輝くのは、天窓に反射する日の光。
本当は地球の重力圏から、何一つ逃れられていないのでしょうが・・・。月だって地球から離れられないのですから、飛行機で僅かに浮いただけでは皮一枚分にもなりませんね。
世界中どこへ行っても、自分からは逃れられない。
そんな風にあれこれ考えてしまうのも、旅ならではなのでしょう。
と、あっという間にチューリツヒ空港に到着、すいてます!人も少なくのんびりした雰囲気で地方都市といった感じ。
唯一、時計の広告がたくさんあることが、スイスに来た証(あかし)のようです。
そして、担当の方に送ってもらった地図を見ながら、大学のある駅までいくために列車を探しましたが、駅までがドイツ語で全然わからない??
スイスは寒いと思って厚着をしてきましたので、スーツケースを引きながら行ったり来たり、ふうふうと汗をかいてしまいます。
案内所のきれいなお嬢さんに聞いてみると、実に美しい英語で説明してくれます。私がよほど慌てて見えたのでしょう、親切に切符を買うところからホームまで連れて行ってくれました。
でもクレジットカードで買えました(笑)。カードで購入したのになぜかお釣りが出てきてそれはスイスフランだという。。。スイス政府は為替でこまめに外貨をかせぐ方針なのでしょうか???
列車にやっと乗ることができました。
しかし、同じホームから色んな方面に出る列車があるようなので、本当にこの列車でよいのか不安になり、乗り合わせた乗客にまた地図を見せ、「この駅に行くにはこの列車でいいの?」と尋ねます。
やれやれと腰をおろしました。
いつも知らない土地に行くときは、「初めてのお使い」のようです。
Hardorucke駅は閑散(かんさん)として地方の駅のようなのどかさ。
ホテルまでタクシーに乗ろうと思ったが見当たらず、通りかかりのお嬢さんに地図を見せて尋ねます。
「ここをまっすぐ歩いたら8分くらいだから、タクシーなんか乗る必要ないわよ!」とのこと。『うーん、スーツケース曳いて8分は辛いかな~』と思ったものの、
「だいじょうぶ、歩ける歩ける!」と励まされ、トボトボと向かいました。
ホテルに向かう途中の建物。
ここは古い工場を改装したレストランだそうです。大きな木はオークでしょうか、プラタナスでしょうか?
11月のスイスは紅葉がきれいです。
つづく
【フランス TV番組に出演します】
フランスのテレビ番組「Sur la piste des senteurs - Japon」(邦題「香りが導く!ニッポンの魅力」)で、調香師 大澤さとりが香りについてお話しします。
フランスのCATV/衛星放送チャンネルUSHUAÏA TV、世界3大ネットワークの1つTV5MONDE(日本ではスカイパーフェクトテレビ)にて、12月10日に放送予定です!