パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

盂蘭盆 うらぼん

 

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ちいさいころはお盆の行事がもっと盛んだったと思う。

 

 

親はきちんとしてくれたのに、自分はすっかり怠けてしまい、今ではお盆といえばたんなる夏休み、という感じで。。。

母に聞いたところ、うちは東京なので7月にお盆の供養をしたという。
そうだったのか。

 

足のついたナスやきゅうり、ぶどう、ほおずきなどを仏壇に供えた。
当時は一軒家だったので、玄関先ではおがらを焚いて、お盆の始まりには先祖の霊をお呼びした。

おがらは軽いかさかさした木で、燃え方もふわっと薄い煙が上がる。
消える前に火の上をぴょんぴょんと何度か飛び越えたのを覚えている。


お盆が終わると送り火をまた焚いて、帰っていただくのだ。

 

このところ急に、日が暮れるのが早くなった感じがする。
毎日、ぐぐっと短くなっていくようだ。

ついこの前まで、7時でも明るかったのに。。
夏の夕暮れが早まると、本当に寂しい気がする。

 

8月が終われば、もう一年もゴールが見えてくるという感じだ。
一番暑い時期でも、秋はひっそりとやってきている。

 

そしてお盆が過ぎれば学校の夏休みもそろそろ終わりが近づいて、おそろしい宿題の山が残っているのだった。


それは大人になった今も同じで、、、締め切りの山がおそろしい。。。

 

 

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