パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

ロウバイ(蝋梅)の香り 新宿御苑の花

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新宿御苑ロウバイ(蝋梅)の花は冷たい空気に乗ってクリアに香る。

 

 

 

お花屋さんでは年末から見かけるが、露地ではこれからが見ごろを迎える。
こんなに寒い日なのに、新宿御苑の陽だまりはもう春の息吹が。

やっぱり、戸外に咲くのを見るのが生命力があっていいなあ。

 

花が一重で芯が褐色のはロウバイ、蝋梅。
その名の通り、蝋でできたような花びらで、梅に似た甘い匂いがするが、梅の仲間ではない。

 

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下は少し大きめのソシンロウバイ(素心蝋梅)。

年頭にふさわしい、「素心」ていい言葉だ。
中国のもので、はなびらの数も多い。
 
 

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たまたま見かけた、蝋梅の実。
立ち枯れて、ドライフラワーになっている。
中には種が入っていて、蒔いたらそれなりに発芽するそうだ。

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年明け、がんばって密に新宿御苑に通っている。
昨日、ふくらんでいた梅のつぼみが今日は咲いている。

たまにだと、見るものがいっぱいありすぎて、よく見ることができない。
「歩く」を主にして、日々の変化を感じるのがいい。

 

 

 

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