蝋梅(ろうばい)
梅の香りよりももっと甘い、ロウバイ(蝋梅)の花の香り。
真冬の寒いさなかにも、しっかりと花を咲かせている。
花が一重で中心が赤い、これはロウバイ。
蠟のようにつやのある半透明の花びらは、乾燥した冬の北風に負けない。
香りも姿も、ロウバイのほうが庶民的だと思うが、この一番寒い時期に、戸外で強く匂ってくると励まされる。
匂いは重めのフルーティ・フローラル。
パイナップルの中心の、蜜の部分を煮詰めたような甘ずっぱい香りというか。
ベンジルアセテート、というと風情がないけれども・・・。
ベンジルアセテート、というと風情がないけれども・・・。
下は八重のソシンロウバイ(素心蝋梅)、中国から渡来のもの。
年頭にふさわしい、素心(そしん)に眺める花。
毎年毎年、繰り返しやってくる厳しい冬。