パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

柳(やなぎ)の四季

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四季を通じて眺めてみると、柳もなかなか「おつな」ものである。

というか、最近ではかなり好きな植物になっている。

 

子供のころは、柳はお化けとセットになっていて、縁起が悪いようなイメージがあった。


それに、こっそり夏の学校とかに持って行った「花札」にもあったけど、柳の札は色がちょっときつくて、モチーフがあまり好きじゃなかったから。

蛙ががんばっているというのは聞いてたけど、柳が11月の札で、傘をさしているのが小野道風と言う名を知ったのはずっと後だけど。

 

 

あれ、今の子って、花札をしたことがあるのだろうか?

 


でも、こうして新宿御苑をしばしば散策するようになり、観察するともなく柳のそばを歩いているうちに、なんとも優しげで爽やかな感じが好ましく感じるようになった。

春の淡い緑から、少しづつ緑が濃くなって、それでも明るい葉色のまま秋を迎える。

柳は水辺にあるのが常なので、そのさわさわとした枝が水面に写り、夏は特に涼しげだ。

 

 

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3月、芽吹いたばかりの柳。
命の始まり。

 

 

 

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4月、まだ初々しさの残る成長途中の柳。
まるで、まだ髪の伸びきらない子のよう。

 

 

 

 

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5月、爽やかな風に揺れる柳。
葉の蔭を水面に映して。

 

8月はトップの写真。

 

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10月初めのやわらかい日差しを浴びて、秋の柳。
この日はまだ暖かくて、半袖の人もいる。
白いパラソルがまばゆい。

 

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