毎月、文芸春秋社から出ている「本の話」という小冊子を何年も読んでいる。
文芸春秋社から出版される新しい本の紹介や、作家との対談などが盛りだくさんに載っていて、何か読みたいものを探すにはちょうど良い情報誌だ。
隅から隅まで読むわけではないが、中には楽しみにしている連載もあったりして。
佐藤氏はデュマ一族の3代の歴史を連作で書いている。初代のデュマ将軍(祖父デュマ)を書いた「黒い悪魔」、あの、「三銃士」や「モンテクリスト伯」を書いたアンドレ・デュマ(大デュマ)の「褐色の文豪」、その息子で、椿姫を書いたアンドレ・デュマ(子デュマ)を主人公にした「象牙色の賢者」である。
先日、中原の虹を読む前だったっけ、「黒い悪魔」を文庫で見つけ、早速読んだ。小説のタイトルの意味が、読んでみてようやくわかった。
次も読みたいなーと思っていたら、「中原の虹」浅田次郎に寄り道してしまったので、先送りとなった。