パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

フランスのトランプ

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これも懐かしい、15歳の夏、初めてパリに行って買ったトランプ。

 

キングはR、クイーンはD、ジャックはVと表記されている。
たぶん、KingはRoi、QueenはDamme、と思われるが、JackがVというのがわからない。

その時は気にならなかったのだが、いま数十年の時を経て、なんだろー?
と思った。

 

さて、このときまだ高校生だった私は、ヴァンドームにあるホテルに泊まり、1人でルーブルに向かって歩いていた。ゲーム屋さんがあって、おばあさんがやっていた。

トランプの絵柄が、日本で見なれてたものとはだいぶ違い、とても新鮮に感じた。
古いトランプを復刻したものらしい。

覚えたての「これいくら?(セ・コンビアン・)」と言うと、日本人がフランス語を使ったのでかなり喜んでくれた。


当時は、英語は使えるところが限られていたし、話せても絶対に英語を使わないフランス人ばかり。

おばあさんに、いきなりまくし立てられたがさっぱりわからなくて、価格をノートに書いてもらった。
いつも、ノートを持って歩いて、足りない語学力を絵文字で補うのはここから始まった。

 

もう、カードの表側は、閉まっている間に何かインクがついてしまい使うことはできないけど、懐かしくて捨てられない。

表の柄は、なぜか微妙にずれていて、覚えようと思ったら、すべてのカードを開かないで覚えられそうだ。なんか、アバウトさがフランスっぽい。

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