パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

半襟をつける neckpiece on a kimono

20160115遠州流点初式.jpg

 
今日は、遠州流宗家の点初式。
 
着物は白に「やり梅」の刺繍に、金のつづれ帯を合わせてみた。
これは40年前の母の着物を、20年前に私のサイズに仕立て直した中でも特に気にいっている。
 
20160115半襟.jpg
 
近頃では着物を着る機会がめっきり減って、年のせいか、段取りを忘れてしまう。
 
なので、お着替えの準備は早くしておかなければならない。
 
ならないのだが、やはり日々忙しくて、先延ばしにしてしまうものである。
なにしろ、洋服と違って小物が多い。
 
なんといっても一番の苦手なのが、半襟を長じゅばんに縫いつけること。
毎日付け替えをやっていれば要領もよく、すぐできるのだろうが、たまのことだと億劫である。
 
慌てるほど、すっきりいかなかったり、縫う順番も間違えたりして、3度も縫い直したこともある。
 
 
 
半襟は長じゅばんの一部。
考えたこともなかったが、下着の一部をあえて見せる民族衣装というのは、世界でも珍しいそうだ。
 
襟がパリッとしているとカッコイイのは、カッターシャツと同じ。
上手につけるためには、やはりたくさん縫って慣れることだと反省。
 
着物を着るお茶席は好きだけれど、茶道を生業(なりわい)にしたことがないので、やっぱり甘さがでるなあ。
 
 
上にちょっと写っているのは、唐子のピンクッション。
これも昔から裁縫箱にはいっている。
 
 
 
 
 
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