昨日からの続きだが、そんなわけで昭和24年、両親は結婚したのである。
髪の結い方こそ今と同じ高島田であるが、昭和20年代までの花嫁衣装は、白無垢ではなく黒の引き振袖であった。
着物の裾(すそ)と袖(そで)の下の方に中心に柄が描かれている。
結婚後、この長い袖を短くする(袖を留める)と留袖(とめそで)になり、既婚女性の第一礼装としてそのまま着ることができる。
戦後の物資のない時代から復興につれて徐々に着物も派手になり、肩のあたりまで柄が及ぶようになった。
本来、留袖の柄は裾のみなので、母の花嫁衣装がその後も留袖として使われたかはわかならい。
母は小柄で丸顔の可愛い感じの人だが、父は背が高く白皙の美青年だった。
つづく・・・かもしれない。