これはただのトウガラシではない、内藤唐辛子というのだそうだ。
つやっとしてとてもきれい。
新宿御苑には、当時からある玉藻池(たまもいけ)という日本庭園など見所があるが、まさか唐辛子にまで内藤家の名前がついているとは思わなかった。
トウガラシは16世紀にポルトガルから渡来してから、ここ内藤家の敷地でも盛んに栽培され、全国に広まったそうである。
一度は内藤唐辛子という品種は途絶えたのだが、復活のため研究栽培が試みられているようだ。
下は1月末、ひと月がたち、すっかり干からびてしまったトウガラシ。
私はトウガラシ全般を「鷹の爪(たかのつめ)」と言うのだと思っていたが、これは品種の名前らしい。
昔はホカロンなどなかったので、冬は乾燥した鷹の爪(トウガラシ)を真綿(まわた)に巻いて、腰に入れてもらったりした。
学校に行くとき、つま先が冷たくなるので、靴に入れたこともある。
今は何事も便利になったものである。