メルボルン、川を挟んだサウスゲートは、趣(おもむき)のある旧市街とは対照的に、近代的なビルが立ち並ぶ。
オーストラリアで1番高い「ユーレカタワー」は地上92階、高さ300m。
2007年オープン当時、住居用としては世界で最も高いビルだと聞いている。観光で登るのはいいかもしれないが、こんな高い所に住むのは世界観が変わってしまうようで恐ろしい。
昨日の展示会の主催者がお住まいのお部屋にうかがって、そのユーレカタワーの住居から外を眺める。眼下にこのマンションの影が映っている。
はるか向こうにタスマニア島が見える。足もとまでガラスなので、怖くて下を覗くことができない。
シドニーへ向かう、夕方のメルボルン空港で、飛行機を待つ間、軽い夕食をとる。乾燥しているせいかビールののど越しが最高、ピザのチーズも濃くておいしい。空港なんかでましなものが食べられるとは思わなかった。
ここは食べ物がおいしい。おいしいものを食べると、いつもその国の豊かさを感じる。技巧を凝らした料理というより、野菜、肉、卵、乳製品などの素材自体がしっかしと味がある。食物自給率が高く、いざとなったら自国で食べていけるというのは、やっぱり豊かさの証明だと思う。オージーは明るくて親切でおおらかだし、のんびりと住みたくなってしまった。