パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

白い蓮、 ロチュス Lotus

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 白い蓮、 ロチュス Lotus

 

 

 

雲が厚く降りて、雨の降る直前の、今にも水滴になりそうな湿った空気。
もやと薄暗い中に、ぼんやりと光るように咲く蓮は、幻想的だ。

 

 

この白い蓮はオゾニックでグリーンな香りがする。
香りと花のイメージがぴったり合っている。

フランス語ではロチュスと発音する。なんか可愛い。

 

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蓮と睡蓮は違う。

蓮(ハス)は花が水面より高く上がって咲き、散った後「ハチス」とも呼ばれる、種の入った果托(カタク)ができる。葉も水から立ち上がる。葉が撥水性があり、水をかけるとコロコロと玉のようになる。葉は切れ込みがない。根を食用にする。レンコンのこと。

 

↓蓮の葉。水面から高く伸びた先に開く、切れ込みのない丸い葉に、水玉が転がる。
 緑が美しい。 

 

 

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↓ 蓮の花の下に、水面に浮く睡蓮の葉が見える。

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↓花びらが散った後にできたハチス。
穴の中に、種子がコロコロと入っている。 

 

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広い池の中に、蓮と睡蓮が一緒に活けてある。
歩いても歩いても、反対側に行けないくらい広い。
睡蓮はまだ、咲いていない。

 

 

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スイレンヒツジグサともいう。午後、ひつじの刻(午後2時)に花を咲かせるといういわれからついた名前。水の上に浮かぶように花が咲く。花は毎日、時間を遅くにずらして開く。また閉じる。数日繰り返しながら、最後は閉じなくなりそのまま散る。花が散ると、水に沈むので、ハチスはできない。

 

 

▶ はす祭り 7/9-8/8 

水郷佐原水生植物園  千葉県香取市扇島1837-2

 

▶ 花事典  ハス ロータス :ハス科 ハス属  学名:nelumbo nucifera  

 

 

 

 

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