パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

Suiren(スイレン)の香りのできるまで②蓮始華(はすはじめてひらく)

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Suiren(スイレン)の香りのできるまで②蓮始華(はすはじめてひらく)

今日、7月12日は七十二節気の小暑次項、「蓮華開(はすのはながひらく)」です。清らかなこの天上の花は、泥の中にあっても汚れません。

 

 

前回書いたように、香水の「Suiren(スイレン)」の全体のイメージはモネの池の情景から着想を得ていますが、中心となる香調は「蓮(はす)の花」の香気を基に作りました。

 

 

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ちょうど香りを手がけ始めたその頃、あるお寺の境内を訪れたときのこと。百にもおよぶ蓮の鉢がおいてあるのに出会いました。

開花した大きな白い蓮に顔を近づければ、花びら越しのおひさまの光が、まだハチスになる前の蕊の杯を黄金色に染めています。

すっと息を吸うと、オゾニックでウリのようなとろみのあるグリーンな匂いがしてきました。

 

また別の折には、私が蓮の香りを作っていると聞いて、知人が蓮田から切ってきたばかりというピンクの蓮のつぼみを持ってきてくれました。

今にも咲きそうなソフトボールほどのつぼみからは、まだ固い桃のようなカリッとしたフルーティな香りがこぼれていました。

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「水郷佐原水生植物園」にも蓮の時期に訪れたことがあります。幅の狭い板の橋を縫って歩き、たくさんの蓮の香りをかぎました。

いくつもの花が、少しずつ異なる香りを持ち、しかしウォータリーな部分が共通していたのが記憶にあります。

 

10年以上も前になりますが、今回載せた写真はその植物園の蓮たちです。

 

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これら強く残った印象を香料に置き換えて、中心となる蓮のベースを調香しました。

カロン、ヘリオナールなどのオゾンフローラルに、ユーカリを加えて透明感を際立たせ、ひとすじ薄紅をさすのはローズエッセンス。

ミドルノート以降はまどろみのウッディとムスク、パウダリーで優しくまとめました。

 

 

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蓮(ハス)と睡蓮(スイレン)の違い。昨日はスイレンについて書きましたが、今日はハスについてです。

 

蓮は花が水面より高く上がって咲き、散った後「ハチス」とも呼ばれる、種の入った果托(カタク)ができます。
葉も水面から高く立ち上がります。葉に撥水性があり、水をかけるとコロコロと玉のようになり、葉は切れ込みがなく、根は食用になります。

 

こうしてあらためて比較すると、両者の違いがはっきりしてくると思います。

 

久しぶりに写真を見て、また蓮の香りを探しに行ってみたくなりました。

 

 

 

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