パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

南禅寺から哲学の道 KYOTO⑦

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「さとりさま~、京都のもみじが見れてよかったっすね~」
 
12月の初め、南禅寺にて。
京都から帰ってきてだいぶ経つので、記憶が薄れつつあるが・・・。
 
 
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この日は午後から和ろうそくの体験教室。その前、午前中に「哲学の道」を歩いて慈照寺(じしょうじ/銀閣寺)までいってみようと思ったものである。
 
宿で、歩いてどのくらいかかるか聞いたところ、南禅寺からなら徒歩30分くらいとのこと。10時ころに出発すれば十分間に合うはず、とルンルン気分で出かける。
 
 
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京都はどこにいってもそうなのだが、ここもものすごくいい苔がフカフカに敷き詰められていてすごくきれい。苔すばらしい。
 
 
 
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前夜の雨はすっかり上がって、青空に映える南天がより赤い。
 
お寺の建築物などはあまり撮らずに、苔だの南天だの紅葉などの写真ばかり、どこに行ってきたやらという感じである。
 
 
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しかし、哲学の道に行くまでが結構長くて、途中人の往来も少なく、本当にこっちでいいのかと不安になったりする。
途中にある疎水(そすい)。蹴上(けあげ)には琵琶湖から引いた用水で発電所もあるし、そこから流れてきているのかな。
 
 
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寄り道して疎水の上流のいきどまりまで上がり、下流を振りかえり眺めてみる。
 
 
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「さとり」in もみじ。もみじの絨毯(じゅうたん)がとてもきれいで、思わずここで時間をたくさん使ってしまう。
 
 
 
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哲学の道に行く途中で。
南禅寺境内の北、正的院(しょうてきいん)だったと思うけど、その瓦(かわら)がすばらしい。
 
意匠の面白さや、鉄のように硬く焼き締めてある風合い、肌に見とれてしまう。
 
 
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鬼瓦(おにがわら)っていうのか、獅子飾りっていうのか。この顔、ユーモアたっぷり。苔のあんばいもいい。
 
 
 
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ようやく哲学の道の始まりへ出る。
 
すでに1時間近く使ってしまったので、慈照寺(じしょうじ)まで時間内にいけるかな。ちょっと不安。でも、ここまでくるのに結構歩いたから、引き返すにしてもかなり時間がかかりそう。
 
 
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もう、あんまり道草を喰っていられないので、ひたすら急いで歩く。
さっきとはまた別の疎水べりは、やや広めでこちらも紅葉がきれい。
 
対岸には老舗のお菓子やさんなど趣(おもむき)のある家が並び、小さな橋がところどころに架かっている。
 
 
 
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時間がないのに、猫なんか撮っている場合じゃないと思いながら、ふと興(きょう)をそそられる。毛つやがよく栄養たっぷりという感じ。
 
 
 
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汗をかきかき、ようやく慈照寺銀閣寺)の入り口の橋まで到着。
前回の訪問からすでに30年以上を経過している。
大人になってからの銀閣寺はきっと感じるものが異なるに違いない。
 
 
『どうしようかな、次の予定まであんまり時間がないしまた出直そうか・・・。』しかし、せっかく来たのだし、またいつ来れるかわからない。
とりあえず入るだけ入ってみることに決めた。しかし、また門までさらに坂を上るのだった。
 
 
 
つづく・・・。
 
 
 
 
 
 
 
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