昨日の雨がからりと晴れて、梅雨の合間に響くおはやしの音。
家のベランダから通りの方をうかがうと、どうも御神輿や山車が出ている模様だ。
そこでサンダルをつっかけて物見に行ってみた。
今日は山王祭り。・・・というのも母に聞いてわかったのだが、日枝神社のお祭りである。
千代田区麹町からも、丁目ごとの御神輿が何基も担がれている。
ホテルニューオータニ前の清水谷公園に集合して、山王日枝神社まで練り歩くようだ。
オフィス街に響く掛け声。
母によると、日枝神社はかなり広い範囲が氏子入りしているそうだが、
「やっぱり葵祭とか祇園祭なんかに比べるとちょっとねえ・・・。でも昔は天下祭りと言われて、江戸城まで神輿が入ったもんだよ」と見て来たようなことを言う。
(いくらなんでも大正生まれ)
提灯には昔の麹町の「こうじ」の字が見える。
掛け声とともに、御神輿の上の鳳凰が激しく揺りたてられる。
神様を揺さぶって活性化させるんだそうだ。
こういう活気に接すると、なんだか元気になってくる。
最近では世の中がクールでスマートがいいような風潮だが、人々の血が冷えてしまっているような気がする。
ひとくささ、泥臭さ、喧嘩したり迷惑かけたり、そんなことが本当はとても大切な人とのつながりなのに。
山王日枝神社は猿の神様だからね。
「今日も子供神輿が出てるね。昨日は雨がひどくって、子供みこしもかわいそうだったよ。」
お祭りは3-4日続くらしい。
日枝神社の神紋である双葉葵の提灯。
後ろのビルと、都バスの屋根がやっぱり都会のお祭りと言う感じ。