ディオールのピアニシモでディオリシモ。1956年。
ディオールの愛した鈴蘭の香りをメインに、ローズジャスミンノートも入ったフローラルブーケ。インドールが効いていて、甘さとコクがあり、可愛らしいすずらんというよりしっかりとした主張がある。
私が若い頃は、フレッシュなお嬢さんの香水というイメージだったから、年配の人が付けていると違和感を覚えたものだが、今ではクラッシックな香りなので、逆に若い人がつけるには少し時代遅れな印象を受ける。
同じミュゲでも、もっと透明感とグリーン感のあるやさしいトーンの香りが今は流行り。
しかしディオリシモ、調香師エドモン・ルドニスカの傑作であり、名香であることは間違いない。
オリジナルボトルはバカラ作。(一緒にDiorlingも映っている)
後ろの写真に写っているのは、若い頃ディオールのポスターなどのイラストを描いたジャック・ダグネル氏。鈴蘭の絵はラベルにもなり、有名だ。
縁があってパリの彼のアトリエで私の肖像画を描いていただいた。着物の女性は初めて描いたそうだ。
☆ 香水名 (Diorissimo)
☆ 発売年 1956
☆ 香調 フローラルブーケ
☆ パフューマー エドモン・ルドニッカ
☆ ブランド クリスチャン・ディオール (DIOR)
写真はすべてパルファンサトリの所贓品です。