ピエールバルマン ヴァンヴェール、「緑の風」という名の香水。 1945年（47年という説も有）
このヴァン・ヴェールは、グリーンタイプを代表する香水である。緑の風と言う名にふさわしく、爽やかなグリーンがずっと続く。
写真左はパルファン(香水）で、右の大きい瓶はオードトワレ。
トワレは、トップノート（最初の匂い立ち）がパルファンに比べやや柔らかい以外は似ているが、時間がたつにつれてへたってくる。メンズの整髪料の様な印象がある。
一方、パルファンの方はガルバナムとヒヤシンスのグリーンがどんどん力強く、甘くなってくる。お砂糖やバニラの甘さではなく、天然物から来る甘さだ。きりっとしてだれない。濃度だけでなく素材の問題だ。
☆ 香水名 ヴァンヴェール （Ｖｅｎｔ Ｖｅｒｔ)
☆ 発売年 1945年(1947年）
☆ 香調 トップノートはガルバナム、ミドルノート ローズ、ヒヤシンス、ジャスミン、ミュゲ、ラストノート モス、セージ、サンダルウッド、ムスク
☆ パフューマー ジュルメーヌ セリエ （Ｇｅｒｍａｉｎｅ Ｃｅｌｌｉｅｒ）
☆ ブランド ピエールバルマン （Ｐｉｅｒｒｅ Ｂａｌｍａｉｎ）1914-1982
ピエール・バルマンは 1945年に「バルマン」というブランドを設立する。
もともと家業がファッション関係で、若きディオールと一緒にルシアン・ルローンのメゾンで働いたこともある。
1945年は終戦直後でファッション業界も経営が大変な時期であったが、バルマンは舞台や映画の衣装も手掛けて有名な女優や貴族を顧客に持ち、 50年代にはバレンシアガ、ディオールと並ぶオートクチュールの3大デザイナーと評された。
写真はすべてパルファンサトリの所贓品です。
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