ハギは、秋草だけれども、花の形をよく見ると、藤やエニシダ、ムレスズメなどによく似ている。
豆科特有の形だ。
萩の木は細い枝が地面からブッシュのように伸び、分枝した先に花が咲いている。
花に会う日がいつも風のある日なのか、枝がしなり易いせいなのか、シャッターを切るときにはいつも揺れていて撮りづらい、と思うのが毎年のことである。

秋の始まりはセンチメンタル。
愛の分岐点は、それが死んだら悲しいか、どうか。

外国の豊満な女性にふさわしい香水を日本女性がつけると、もともと我々が持っている清楚(せいそ)な美しさが、逆に貧相に感じられてしまうように思う。
萩を見ると、そんな気がする。