パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

オランダ便り AMSTERDAM⑥Hotel Okura

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おとといまでのオランダ便りの続きである。
 
というわけで、アニンドリア・パフュームラウンジでの「パフューマーズ・ソワレ」のあとは、今度はアムステルダムホテルオークラへ。
昨夜はクールなフレンチ・レストランにご招待されたので、今夜は私がご招待する。
 
せっかくなので和食を・・・と思い、社長以下スタッフと4人でホテルオークラの「山里(やまさと)」へ。
 
 
 
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ホテルオークラアムステルダムは1971年に創業、45年の歴史がある。
司馬遼太郎の「オランダ紀行」によれば、オークラ・アムステルダムの最初の和食レストランは、「出島(でじま)」と言ったそうである。(※注)
 
長崎の「出島」にならって?ヨーロッパに日本が進出しようとする意気込みを感じる店の名。
 
 
現在の和食店「山里」の席からは、池をメインにしたお庭が見える。
異国で日本庭園をここまで作り込むのは、長い歳月があってこそだと思う。
 
 
なんでもアニンドリアの社長さんが社会人になったばかりの頃、ボスに最初に連れていってもらったのがここ、ホテルオークラの山里だということで、とても懐かしがってくれた。
 
 
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アムステルダムの山里は、日本のホテルオークラ「山里」と遜色ないお味。
ただしコースの量は多めである。
 
オランダの人はやはり体が大きく、食べる量が違うのか。
 
 
今日は早朝からフルで人と会っていたので疲れているはずなのに、
話すことがたくさんあって彼女たちと別れがたい。
 
とうとう山里の最後の客になり、自分のホテルにタクシーで戻ったのは12時近くになってしまった。
 
 
エキサイティングな毎日だけれども、翌日も朝から取材が入っていて早く出てしまうので、ほとんど部屋で過ごす時間がないのがちょっと残念。
 
 
そのあと少し自由時間があるので、帰る前にせめて国立美術館にフェルメールだけでも見に行きたいと思っている。
 
 
 
 
司馬遼太郎氏の「オランダ紀行」には、ホテルオークラの「出島という日本料理のコーナー」とありましたので、和食レストランと思いましたが、この記事を読まれた方からご指摘があり、「出島」は日本食レストランでなくバーだったそうです。どうもありがとうございました。
 

 

 

 

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