パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

オランダ便り7 アムステルダムからアーネムへ Amsterdam to Arhnem

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前の日にトラムの乗り方を覚えたので、翌日はドイツ在住の知人に列車に乗って会いに行く。彼はデュッセルドルフに住んでいるので、アムステルダムとのほぼ真ん中の駅で会おうということになった。
 
目的地は、アムステルダム・アムステル駅から列車で1時間、アーネム(Arnhem)である。10時半にアーネムと言われたときは、これは早く起きなければと覚悟したのだが、遠足の日は早く目が覚めるもの。3時半に寝てきっちり6時半に目が覚めた。
 
 
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アムステルダム美術館の前から12番線のトラムに乗って、アムステルダム・アムステル駅へ。列車の乗車賃も、トラムと同じカード(日本のスイカパスモみたいなもの)にチャージして使える。アーネムまでの乗車は往復でほぼ5000円くらい。
 
 
時刻表や行き先などすべてオランダ語でわかりにくいが、道行く人に尋ねれば、とてもきれいな英語が帰って来る。
 
 
 
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列車は2階建て!もちろん2階に乗った!
 
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列車の2階はこんな感じ。
 
 
 
 
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Cannesからモナコは、見えるのは紺碧の海だったけど、オランダの車窓からはのどかな田園風景が広がる。酪農王国だもの。
 
 
 
 
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運河が列車に並行して延々と続く。光がキラキラしてきれい。
 
 
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あとで調べたが、これがなんという運河なのかどうかまだよくわからない。もしかしたらと思う「パネルデン運河」は、なんでもライン川の支流の蛇行を直線化したもので、アーネム近郊にあるというが。
 
 
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アーネムの駅は改札がふたつ。どっちで待ち合わせとか決めなかったので迷う・・・。電話が通じて、「僕は青い矢印の方の改札に行った」とか言っているが、両方とも青い矢印だぞ。。。「なんという出口?」と聞くも、彼は英語とドイツ語はできても、オランダ語はあまり読めないらしい。
 
 
とりあえず大きな改札に行ってみて、なんとか出合うことができた。
 
 
 
 
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前日とうって変わって結構さむい。とりあえず食事前にカフェであったかいコーヒーでも。と入ったところであっという間に2時間しゃべり続け、もう1時になってしまう!
 
 
彼はケミカルの博士なのだが同時に営業畑にもいた人で、今は自分の会社を経営している。一般的な世間話はあまりしない。互いに興味のあることについてあーでもない、こーでもないと言いあうのである。(これを世間話というのだろうか?)8年前から、アルコール類のミュゲケミカルのことはずっと話題の一つになっている。
 
場所を変えてランチにいく。
 
 
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せっかくアーネムまで来たというのに、月曜日の今日はオランダの祭日で、街のレストランは結構閉まっている。じゃあ、ここにしますかということで入ったレストランはすっごくカントリーな雰囲気。まあ、会って話すっていうのが目的だから...。
 
 
しゃべりにしゃべって、あっという間に3時半。4時の列車に乗って帰るので、「じゃあ、また来年ね!」というような感じでアーネムの駅で別れる。
 
2年半ぶりくらいに会ったのに、久しぶりという感じもなかったので、また次に会うときはこの続きの感じでスタートするんだろうな、と思う。
 
結局、5時間、何も見ないでただ話しただけ。
 
 
 
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彼はドイツに。おそらく隣のホームのこの列車だった(ような気がする。)
 
 
 
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改札口のほかに、中の機械でもチェックインしないと列車には乗れない。アーネンではここでチェックインするようなのだが...。黄色い列車だから、黄色い方でいいのかな?通りかかった学生さんに使い方を教えてもらう。
 
 
 
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アムステルダム行きは1時間に1本。帰りは16時1分の列車に乗って帰る。ただ乗ってきて帰っただけ、のようなものだが、まだ歩いたことのない土地を踏んでみたい、その一心である。
 
後で思えば、アーネムから少し先に行ったらもう国境を超えるので、ドイツにも一歩を標(しる)したかった。
 
 
 
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最近の風車はハイカラだね。今度は昔ながらの風車も見に行ってみたい。あとでわかったのだが、アーネムにはゴッホ美術館があり、あまりしられていない作品があるそうだ。
 
 
 
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キヨスクは世界共通語だったんだ!もとはペルシャ語のクシュク(kušk)だって!
 
 
オランダの人はおおらかで温かいとよく言う。
 
オランダは「子供の幸福度が世界一」だという記事を読んだ。子供の頃の幸せが、大人になってからのおおらかな気持ちを育てるのかな、と思う。
 
 
 
 
 
 
 
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