桐の花は、藤の終わりと重なる時期に咲く。
桐の花は高いところに咲くし、地味な色合いなので、あまり注目されない花ではないだろうか?
下を向いて歩いていると、落ちた花をみつけて、ようやく咲いているのに気がつく。
桐の花は高いところに咲くし、地味な色合いなので、あまり注目されない花ではないだろうか?
下を向いて歩いていると、落ちた花をみつけて、ようやく咲いているのに気がつく。
桐は高貴な花で、五三の桐や五七の桐など、古くから有力者の家紋にもなっている。
日本政府の紋でもあり、パスポートの中にもある。
日本政府の紋でもあり、パスポートの中にもある。
これらの絵は図案化しているので、本当の花の姿と結びつきにくいのだが、
このくらい近づいて花の姿を見ると、図案化されたものが連想できる。
上の写真はフランスの桐、ポローニャ。紫が濃い。
今はフランスの公園にも桐の木はたくさんあるけれど、もともとは中国から日本へ来た樹木で、かのシーボルトがヨーロッパに紹介したのだそうだ。
今はフランスの公園にも桐の木はたくさんあるけれど、もともとは中国から日本へ来た樹木で、かのシーボルトがヨーロッパに紹介したのだそうだ。
学名のPaulowniaは、ロシア皇女で後のオランダ王妃アンナ・ポローニャ(Anna Paulownia・パヴロニア )に献名したことからだという。
日本における桐の材木としての歴史は2000年もある。
桐が箱やタンスや琴になったりするとは、フランス人も知らなかった。
桐が箱やタンスや琴になったりするとは、フランス人も知らなかった。
公園にはよく整枝された並木もあり、もっぱら鑑賞用のようである。
花の匂いを知ったのは、大人になってからだ。
毎年、記憶を新しくしたいのだが花の時期が短く、うっかりしていると嗅ぎそびれてしまう。
毎年、記憶を新しくしたいのだが花の時期が短く、うっかりしていると嗅ぎそびれてしまう。
このたびは落ちたばかりの花をいくつも拾ってきて、アトリエでゆっくりかいでみた。
ビニールの中に花を入れて、袋の口をすぼめ、香気を嗅いでみる。
ビニールの中に花を入れて、袋の口をすぼめ、香気を嗅いでみる。
もっそりとした甘さのあるウッディ・・・グアイアック・ウッドのような。
その中にスパイシー感もある。