パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)春の妖精

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スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)、すなわち春の妖精である。
 
 
落葉樹林の冬、大きな木の葉はすっかり落ちて、日差しを遮るものがない地面は暖かい。
まだ他の植物が眠りから覚める前に、スプリング・エフェメラルは葉を伸ばし始め、早春に花を咲かせる。
 
花のあとは、翌年まで養分を貯蔵するために、しばらくは葉が残って光合成を行なう。
 
 
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背の高い草が生い茂る、夏頃には消えてしまうこれらの植物は「春の妖精」、スプリング・エフェメラルと呼ばれる。
 
 
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スプリングエフェメラルと呼ばれるのは、ムラサキケマンイチリンソウニリンソウ、バイモなど。
わずか2ヶ月ほどしか姿を地上に表さない。
 
先日載せたアマモもその仲間だ。
 
 
 
この時期は一気に花が咲き、次々と終わってしまうので香りを追いかけるのに忙しい。
昨年のブログや記録を見て、毎年香りをチェックし記憶を更新しようとするのだけれどタイミングを逃してしまったものもある。
 
香りは無いと思っていた花が匂ったり、強いと思っていたのがそうでもなかったり・・・。
嗅ぐたびにぶれながら記憶を修正して、標準をとるみたいな作業だ。
 
 
この連休はずっと仕事はしていたけれども、合間には新宿御苑にもたっぷり行けたので少しはリラックスできたような気がする。
 
 
一年中、お花の香り三昧(ざんまい)、してみたい。
 
 
 
 
 
 
 
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