空也もなかは、小ぶりの小判型。
まだできたての空也もなかは皮が香ばしくパリっとして、中の粒あんがしっかりしている。
私が小学生の昭和40年代の頃。
毎月28日に開かれる会の帰りに、父は必ず空也もなかを持ち帰ってきた。
とっても懐かしいお菓子だ。
包み紙の色と柄は、当時のまま変わっていない。
このもなかはお店に行かないと買えない。
翌日には皮が湿って、やっぱり少し風味が落ちる。
「つくりたてをできるだけおいしく食べてほしい」と思えば、翌日に届く宅急便で送ることはしたくないのだろう。
三時のおやつに、熱い緑茶とこの小さいくうやもなかをひとつ。
「もなか」って気取ったものではないけど、まじめなお菓子だ。