パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

海外でいけばな②IKEBANA

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海外でいけばな。これはパリのお花屋さんに、前もって紅葉したもみじを用意してもらった。

「モミジのボンサイがある」というので、半年も前に頼んでおいたのに、前日になって急に「モミジは全部散ってしまった」という。

がっかりしていたら、切った枝をどこかから調達して、ちゃんと持ってきてくれたのだった。

広い会場での展示会だったので、一つのコーナーにはもみじだけをざっくり活けてみた。
下にいろとりどりの落ち葉を散らして、雰囲気を出す。

すると、ホテルマン(フランス人)が気を利かせてきれいに掃き清めてしまった。
「ダメダメ!かたづけちゃ~!」
ということで再度落ち葉をまき散らす。

 

このときは、開場3時間前まで、頼んだ花材が本当に来るか、何が来るかわからなくてドキドキだった。

到着も遅れ、コンテナ1個分くらいの花材は届いたが、場所の広さと器とのマッチングでしばし途方に暮れる。

『わたしこれから着物も着るのに・・・。』

 

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会場入り口には緑の菊と猫柳、奥には細い竹の植木を数鉢まとめて、他にもシャクヤクの投げ入れや古典的な生け花など、6ケ所に花を飾った。

会場担当のホテルマンに「お水を入れておいて」と頼んだのに、甕(かめ)の底の方にちょっぴりしか水が入っていなくて、茎に届いていない。

シャクヤクが少し萎れてきて発覚。
どうやって入れたのかと思ったら、ペットボトルの水を1本入れただけだった。
「もっともっと、もお~っとよ!」
とはっぱをかける。

 

大きく活けようと思ってオーダーした椿は、すべて一輪ずつカットされていて、ステム(茎)が10センチもない。ショック。
すぐにショットグラスを20個用意してもらい、一輪づつ挿す。

カクテルのテーブルに同じ大きさのグラスキャンドルと並べて、幻想的なエリアになった。

 

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とにかく、何もかも思い通りに行く日本とは違い、いつもはらはらさせられてしまうのだった。

 

宝飾のブランドとのパリ展示会にて

詳しくはこちら→http://parfum-satori.com/jp/topics/2006/11/200611.html#more

 

 

▶ さらさらとした衣擦れを余韻として、立ち去った後の静寂に、その女性の面影を追う・・・そうした日本の美意識をこの香りにこめました。 茶壷香水さとり

  

 

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