あじさいの花は、思い出の中で梅雨とカタツムリとセットになっている。
カタツムリの絵はいつも、アジサイの葉についていたものだ。
思えば最近、この辺じゃちっともカタツムリを見ないなあ・・・。
それにテルテル坊主も、梅雨時にはよく作ったっけ。
そうだ、今度カタツムリを探してみよう!
昔の梅雨は、しとしとと弱い雨が長く続いたが、最近では南のスコールのように突然強く降る。
日本らしい風情はどこへやら・・・。
紫陽花の文字は、牧野富太郎博士によると間違いらしい。
でも、いまやこの文字が一般化しているし、紫の花にはなんとなく似合っているようにも思う。
学名のハイドランジア、ヒドランジア(Hydrangea)はそのまま英名ハイドレインジアにもなっている。水の容器という意味だそうだ。
アジサイは茎の太さの割に花がいっぱいついているので、活けた時にきれいに開かせるには、たくさんの水が必要だ。水揚げが悪いと、すぐにシナッとしてしまう。
アジサイの茎の中心には、発泡スチロールに似たワタのようなものが詰まっていて、これを取り除いてやらないと水揚げがうまくいかない。
最近、すごく立派な、大きなアジサイの園芸品種もお花屋さんで見かける。
よッぽと広い部屋に、背の高い大きな壷にでもガンガンいけないと、映えなさそうだ。