パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

キョウチクトウ 夾竹桃 新宿御苑

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今、白いキョウチクトウが咲いている。これは、南国の花プルメリアの仲間。

 

プルメリアは、いい匂いがする。
ジャスミンに少しイランイランが入ったような、エキゾチックな甘い香りだ。

書いてしまえばなんてことはない一行に収まってしまうが、
それはまだ若い頃、ハワイの夜にぶらぶらと海岸沿いのマーケットを歩きながら匂っていた、その記憶と結びついている。

 

 

あの明るく華やいだ南国の、うきうきした気分、その中での香り。
私はミントグリーンのビスチェと、そろいのショートパンツをはいていた。

それは、花だけを日本に持ってきても、きっとただの香気成分の集まりでしかない。

 

日本では、プルメリアをかいだ記憶がない。
あったとしてもそんなわけで、モードが違うから見過ごしてしまったのかもしれない。

来年、新宿御苑に温室ができたら、見ることができるかもしれない。

うん、ぜひ行ってみよう。

 

 

 

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白いキョウチクトウプルメリアと同じ仲間だが、葉の形が細く、においがあまりない。
花びらが片側づつ重なっている。

プルメリアは中心が淡い黄色で、蕊は見えない。
 

 

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ピンクのキョウチクトウ
グラースのラボの下に咲いていた。
どうせなら、プルメリアを植えたらいいのに・・・。

 

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テイカカズラ

同じキョウチクトウの仲間で、花は小さいが形は似ている。
甘い、ジャスミン調の香りがする。

東京でも公園や庭のフェンスなどに絡んでいるのを見かける。

 

 

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