パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

ローズの効用

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天は二物を与えてしまった。美しさと、有用さ。

 

 

ローズは、女王にふさわしい。

その香り、色、形、姿。薔薇は古来多くの賛辞を浴び続けてきた。

ボッティチェリにある「ビーナスの誕生」にも祝福されているように、バラは
美の価値だけで充分なのに、なぜさらにこんなに役にたつのだろう?

神様はばらに「女性を助けよ」と使命と与えたのだろうか・・・。

さて、大げさに始めたこの話、どうもっていったらいいのかちょっと困ってしまった。

アロマセラピーで言われるバラの効能はいろいろあるが、とりわけ女性特有の悩みに卓効があると言われている。ホルモンのバランスをとり、月のリズムを正常にする。

昔に比べて、女性の結婚・出産が遅くなるにつれて、婦人科系の疾患も増えてきているそうである。
きっと、バラはこれからますます生活に浸透していくに違いない。

 

楽しくなければ長続きしない。
きれいなものをそばに置いて、楽しくないことがあるだろうか。

バラが女性を健康にし、結果として美しくしてくれるなら、どうしたって役立てなければなるまい。。。

無為の美を至上とする私としては、いささか不服ではあるが。

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お花屋さんのバラは品種改良を重ねて作られた園芸品種で、香料を採る種類ではない。

ローズ・センティフォリア・・・アブソリュートを採る。香料用として。アロマセラピーで使うこともある。

ローズ・ダマスク・・・・水蒸気蒸留でエッセンスを採る。香水やアロマセラピーで使う。

ローサ・ガリカ・・・・薬用、食用、ティー

 

 

 

 

 

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