パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

水生植物,アサザ,浅沙,Nymphoides peltata

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アサザ、浅沙という。
 
いつものように、朝の新宿御苑の母と子の森に行って、水辺を歩いていた。
 
 
橋の上に立っていた男性がしげしげと、水の中の黄色い花を眺めている。
 
遠目には、私は「コウホネかな~」とか思っていたのだが、近づいて見ると
「これはアサザと言うんだ、こんな風にキレイに開くのは珍しいよ」
 
と教えてくださった。
 
 
学名にNymphとあるし、どうみてもスイレンの葉。
 
でも、あとで調べて見ると全然違う科だ。
 
201506027アサザ.jpg
 
よく見ると、花びらの縁に細かい切れこみが入り、花の雰囲気はかぼちゃとかキュウリに似ている。
これはナス目で、ヒルガオなんかの方が近そうだ。
 
 
アサザは準絶滅危惧種らしい。
先日の柿蘭(かきらん)しかり、絶滅が危惧されている多くの植物が、ここではのんびりと咲いている。
 
動物園が動物の箱舟なら、植物園は植物の箱舟。
 
 
 
 
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