アサザ、浅沙という。
いつものように、朝の新宿御苑の母と子の森に行って、水辺を歩いていた。
橋の上に立っていた男性がしげしげと、水の中の黄色い花を眺めている。
遠目には、私は「コウホネかな~」とか思っていたのだが、近づいて見ると
「これはアサザと言うんだ、こんな風にキレイに開くのは珍しいよ」
と教えてくださった。
学名にNymphとあるし、どうみてもスイレンの葉。
でも、あとで調べて見ると全然違う科だ。
よく見ると、花びらの縁に細かい切れこみが入り、花の雰囲気はかぼちゃとかキュウリに似ている。
これはナス目で、ヒルガオなんかの方が近そうだ。
先日の柿蘭(かきらん)しかり、絶滅が危惧されている多くの植物が、ここではのんびりと咲いている。
動物園が動物の箱舟なら、植物園は植物の箱舟。