ミズヒキという渋い草花。
小学校の中の松林はいつも鬱蒼としていたが、ところどころさす日差しの中に、ひっそりとこのミズヒキが咲いていた。
懐かしい、そしてなじみの草花。
ポチポチとつく赤い小粒の花が、森のみどりの中で映えて地味ながらも存在感がある。
侘びた感じが篭によく合い、茶花、いけばなの花材としてもよく使われる。
とても好きな花だ。
なぜ水引と言うのか、小さい頃はそういう名前なのだと深く考えたことがなかったが、後年調べてみたところによると、この花の上が赤く、下が白い2色になっているところを祝儀の水引に例えたものらしい。
育てやすい丈夫な草花だが、 沖縄、鹿児島で絶滅危惧種、順絶滅危惧種としてレッドデーターに載っている。
➤植物事典 ミズヒキ タデ科 ミズヒキ属 Antenoron filiforme