パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

母の茶道 ⑨金城次郎(きんじょうじろう)Kinjo jiro

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見込みの刷毛目も大胆な、これは金城次郎(きんじょうじろう)作の抹茶椀。

27年前、母が日本陶芸倶楽部の集まりで、沖縄の金城次郎氏の窯に行ったときに、購入したものだという。

 

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今朝は気分を変えて、お抹茶椀を変えてみた。

どちらかというと民芸派はあまり好みではなかったのだが、
母に「ひとつくらいは持っていても良いものよ」
と言われて貰った。

使っているうちにだんだん愛着がでてきた。
単純接触効果か?

いやいや、
母がわざわざ行ってきて買ったという、背景丸ごとが好きなのだと思う。

 

 
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眺めて楽しかったり、持って心地よかったり、飲んで口当たりが美味しかったり、
それがお茶碗の価値。

好き嫌いは自分が決めることで、
好みは変化し成長(時には後退)していくものだから、
選んだものには自分自身が投影されているものである。

「だからそれがどうした?」っていうほどのことだけど。

 

 

 

 

 

 

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