アマゾンのキンドルに限らず、もちろん「電子書籍」なるものは以前より知っていたがあまり関心がなかった。
もともと紙が好きで、本の手触りやめくる感触にこだわりがあったので、実体のない媒体で読むことに抵抗があったのだ。
紙を捨てることで大事なものをなくすような気がして。
しかしよく考えたら、多くの情報は新聞や雑誌よりもインターネットという電子媒体で得ているし、このブログもそれを使って書いているわけである。
キンドル(Kindle)を知人にすすめられたとき、あらためて「これは旅行によさそう!」と思った。
キンドルを紹介してくれたGさんは、よくアメリカからペーパーバックを買うのだが、
「キンドルにしてからは送料もかからないし、本自体もとても安いのよ」という。「それに、辞書機能がついているから、単語をちょっとなぞるだけで英英辞典がひけるの」
「和書は電子化されている書籍の種類が少ないし、洋書ほど割安感がないのだけどね・・・」
とはいうものの。
いつもフランスへ長期旅行に行く時には、文庫本を20冊くらい持っていく。
さらさらと読めるような時代小説とかが中心だ。
読み切れないことも多いのだが、帰りは在仏日本人の人においていくととても喜ばれる。
だから今回もそうするつもりだったのだが・・・。
彼女から聞いたのが出発3日前、アマゾンから翌日配達だっていうので
「キンドルならこれ1つでいいじゃん!」
とばかりにタイミングよく買ってしまった。
しかし手荷物トランクの浅いポケットにほうりこみ、成田空港のラウンジで使用説明を1回読んだきり。
今回のフランス滞在の1か月は、一日なんだかんだと寝るまで暇がなく、結局キンドルを使うことなく戻ってきてしまった。
つづく