パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

秋明菊(シュウメイギク)Japanese anemone

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秋明菊シュウメイギク)は白がよい。
 
キク科ではなくキンポウゲ科の植物で、その姿は同じキンポウゲ科アネモネニリンソウなどを思わせる。
 
 
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今日、10月8日の誕生花は「秋明菊」。シュウメイギクと口にすれば音も心地よい。
 
すっきりと伸びた細い首の上に開く花は、可憐というより艶(えん)なるかな。美人、麗人というたたずまいは、和風というよりもやや中国風のイメージ。と思ったら、やはり古く、中国から来た帰化植物だという。
 
 
 
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花屋で買った後、しばらくバケツに入れていたが、花首がうなだれてしまった。1本の秋明菊には3つの枝がつき、それぞれの枝はさらに3~4輪の花がつく。一つの茎に対して花が多すぎて、水揚げが足りなくなってしまったためである。
 
急いで枝の太いところで3本に切り分け、再び深い水差しの中に入れておくと、しっかりと花首をあげてくれた。
この固いつぼみまで全部開くといいのだけれど。
 
 
 
アトリエに花があると、手はかかるけれど心が和(なご)む。
水を替え、切り戻し、花の位置を変えて最後まできれいに活けられると、自分ながらよくやったと満足する。
 
切り花は手入れを怠るとすぐに枯れたり水が汚れたりする。そのためこまめに世話するが、鉢物だとつい油断して枯らしてしまうこともあるので、かえって難しいと感じている。
 
 
 
 
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