昭和の初め、私の母の雛祭(ひなまつり)。
母のアルバムから、すごく古い写真が出てきた。
地域によっていろいろな雛祭(ひなまつり)の風習があるようだ。
祖母の家のあたりでは、女の子が生まれるとお祝いにたくさんの人形を贈りあったそうだ。
それを雛祭りの時に全部並べて飾ったたのだとか。
このなかで御殿の男雛と女雛は、戦災の後も、なんどかの引越しの後も残っていたのだけれど、つい先日叔母にもらわれていった。
上の写真は私のおひなさま。
小さな木目込み人形で子供らしい顔が気に入っている。
三人官女や五人囃子、左大臣右大臣もみんな二頭身であどけない顔。
子供の頃は、お友達が持っているような、大人っぽいおひなさまが欲しかったものだが。。。
昔は雛祭りが終わったらすぐに片付けないと、嫁に行くのが遅くなると言って、翌日にはすぐにしまったものである。
早く嫁に行ったらいいというものでもないし、嫁に行くとかもらわれるとか、いまでは古臭い封建的な言葉のように聞こえる。
女性が生き方を選べる時代になったということだ。