パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

春の日の長くなるこそうれしけれ  Empress Shōken

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「春の日の長くなるこそうれしけれ

書をみるにも花をみるにも」

              ‐昭憲皇太后 御歌‐

 

 

 

 

 

 

 

今朝の散歩のコースは明治神宮に参拝することにした。

正門と西門には手水舎があり、参拝前にはここで手を清める。
ここには明治天皇昭憲皇太后の御歌が並んでかけられている。

西門と正門では別の御歌が、そして いつも季節にふさわしいものが選ばれている。

 

今日の御歌は冒頭の春の歌。

春の日が長くなる喜びを、すらすらとやさしく書かれて、心にしみる。

「書をみるにも」ということばに、冬の窓辺で日暮れを惜しみつつ本を読んでいらした皇太后が、明るい時間が伸びてつい読書が進み、春が来たことを感じる・・・、そんなお姿を想像してしまった。

 

明治時代、社会福祉や女性教育に尽力、日本の近代化に貢献された聡明な皇太后であらせられるという。三万首を超える歌を詠まれた。

 

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手水舎(ちょうずや・てみずや)。
参拝前に手と心を清める。

 

 

 

 

 

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