緑がかった淡い黄色の八重桜、鬱金(うこん)。
数百ある桜の中でも、黄色はこのウコンザクラのみ。
大輪でフリルの花びらが華やかだが、この時期に咲くピンクの八重桜の中では遠目に白く見え、やや地味目。
==== そばによってみると萼の緑が薄い花びらに映えてさわやかな色合いである。
園芸品種になるほど、匂いが薄れていくのだろうか。
鬱金も薄紙でできた花のように匂いがない。
八重桜は匂いのないものが多い。
しかし、一葉(いちよう)という淡いピンクの八重は、雨上がりのこの日ほんのりパウダリーな匂いがした。今まで何度も嗅いで来たと思うのだが、これだから思い込みは油断できない。