パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

パルファンサトリの「さくら-Sakura-」

パルファンサトリのサクラの香水

パルファンサトリの「さくら-Sakura-」


パルファンサトリの「さくら-Sakura-」は、淡いピンクの花霞の美しさや風に舞う花びらの儚さをイメージしています。

花びらが風に舞うごとく、より軽やかに匂い立つように。

トップノートは和のハーブのシソやグリーンできりりとはじまり、キラキラとシルキーな花びらが舞うように、やがてうす紅色のふんわりパウダリーが匂い袋のように香ります。

 

ラストは桜の黒い樹幹を、ウッディバルサムで表現しました。

 

サクラの花霞

万葉集

「をとめらのかざしのために、遊士(みやび)をの蘰(かずら)のためと、敷きませる、国のはたてに咲きにける、桜の花の、にほひはもあなに」
万葉集 若宮年魚麿

 

 

この歌を味わうと、明るい春のまばゆさと共にその情景が浮かび上がってきます。

風がやさしく枝を揺らし、はなびらと陽の光がもつれ合って落ちる。。。

いろんなことに疲れたり、心が重いとき。ぼんやりと花を眺めていると、時の流れとともに安心感が広がるような気がするのです。

 

和歌の意味:


少女の髪かざりのためにと、風流な人の髪かざりためにと、天皇が治めていらっしゃる国のはてまでに咲いている桜の花のなんと美しいことでしょう。

原文:
(女感)嬬等之 頭挿乃多米尓 遊士之 蘰之多米等 敷座流 國乃波多弖尓 開尓鶏類 櫻花能 丹穂日波母安奈尓  
:第八巻

 

 

 

 

オードパルファン 桜 -Sakura - PARFUM SATORI

 

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