パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

カンヌの夜明け Cannes

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私のアパルトマンの部屋は、カンヌの港に面したQuai 17番地。
ベランダは東向きで、波止場を隔てて反対から朝陽が昇る。

ベッドルームはリビングの反対側、西の広場に面しているので、朝、明るくなるのが遅い。

そのため、いつも朝陽を見逃してしまうのだが、この日はたまたま目が覚めて、
眠い目をこすりながら東のリビングへ行ってみた。

残念ながら、雲が出ていて朝陽を拝むことはできなかったけど、明るくなっていく海と空を見るのが好きだ。

なんか、このあとアムステルダムに行ってパリに行ったというのに、まだぐずぐずとカンヌの日々を思い出している。

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滞在中の6月上旬のカンヌは、晴れたり雨が降ったりが繰り返され、
気温も20度前後と思いのほか寒い。

昨年カンヌに来たときは7月だったこともあり、毎日35℃以上の猛暑日だったため、
その記憶が強烈にあって、ほとんど夏服しか持ってこなかった。

最後の最後に、スーツケースから削除したヒートテックが悔やまれる。

特に夕方から涼しくなり、去年はシーツだけで寝られたのに、今年は布団の上に毛布を掛けてないと寒くて寝られない。

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始めてカンヌに来たのは2003年。
それからほぼ毎年のように来ている。

最初の長期滞在は秋だった。
そのときは時計台の斜め左下に見える、レンガつくりの建物の3階部分を借りた。

ここも海がよく見渡せて、特に早朝の、空が燃える時間帯に、
熱い紅茶を飲みながらカモメの飛ぶのを眺めていると、
遠い異国に来たという気持ちになったものだ。

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でも、このアパルトマンは、1階に行くまでに3階分の坂と階段を上り、そこからさらにもう3階(日本の4階)までらせん階段を上る。
エレベーターがなくて、ノートPCとデジカメをもって7階ほどを上り下りなんて、若かったから毎日できたけど。

それに懲(こ)りて次からは、先にエレベーターのある物件を選ぶようになった。

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ここも海が目の前に広がる、カンヌのクロワゼットのアパルトマン。
ブリンブリンの車が、道路の前にたくさん駐車している。

昨年まで数回滞在した。
どうしても、海に面したところに泊まりたいから。

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昨年の猛暑に沸騰する海。
陽炎がたち蜃気楼のよう。

ここのアパルトマンからは日没がよく見えた。
ちょうど今年と湾の反対側に位置する。


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パソコンなどいろいろと設定したり、言葉が出てこなくて最初は詰まったり。
慣れた便利な生活から新しい環境へ、思うようにいかなくて最初の4~5日が一番ストレスがある。

でも、ハードディスクの写真を整理しながら眺めてみると、ちょっとホームシックになった頃のことが一番思い出される。

なんか感傷的になってしまうのは、ここまでよくやって来たって思うからだろうか。

長い夜を経て、カンヌから私の夜明けが始まったと思う。





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