パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

アンティークのカード入れ antique

141209アンティークの名刺入れ.jpg

 
これは昔、パリの蚤の市で発見した。
手帳カバー?カード挟み?のようなもの。
 
「ようなもの」というのは、元はなんだったのかわからないが、
べっ甲の固い表紙が両面についていて、二つ折りになっている。
 
 
表面は象嵌(ぞうがん)風に金の模様が入っていて、
内側にはシルクタフタが貼ってあり、ポケットはなし。
手にしたときはもうくたびれて、布は擦り切れていた。
 
141209アンティークの名刺入れ2.jpg
 
以前、知人が素敵な象牙のアンティークの名刺入を持っていた。
 
あまり素敵なので、どこで手に入れたのか聞いたところ、アンティーク市で見つけたのを、後で日本の職人さんに加工してもらったのだという。
 
 
「素敵~。私もそういうの欲しいな~」
そう思って、パリの蚤の市に行くたびに気をつけてみていたところ、象牙ではなかったのだが、鼈甲の似たような物を発見したのであった。
 
上の名刺入れは、その職人さんを紹介してもらい、内張りを黒のシルクでリフォーム後の写真。
 
 
すっかり気に入って、ずっと持ち歩いている。
普通じゃないものが好きだ。
 
 
 
 
 

ヴァンサンカン(25ans)1月号、12月28日発売の320ページに、パルファンサトリのオードパルファン「紺白(コンシロ)」紹介記事が掲載されました!

~360度「感じイイ」のためのTIPS、"石鹸のように誰にでも愛される香り"~欄です。 

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