パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

ルーペ lupe 拡大鏡  magnifying glass

140826ルーペ.jpg
 
これは手作りの18金ルーペ。
写真では反対側にチェーンを通すバチカンがついていて、首から下げられる。
使わないときは、バチカンを支点にくるりとレンズを収納して、外からの見た目は卵形のペンダントトップに見える。
 
倍率が高く、文字を見るには適していないので、時計や宝石を見る以外はただ下げているだけのものであるが。
 
 
「ルーペ」と言うのがドイツ語だと言うのを改めて知った。
こんな小さいものから、柄(え)のついたもの、大きいものまである。
というか柄のついたものの方が普通かもしれない。
 
さいころは虫眼鏡と言ったし、母たちは天眼鏡(てんがんきょう・占い師が手相を見るのに使ったとか)と呼んで辞書の横においた。

今なら、拡大鏡と言うのかな?
 

先日ブログを書いていて思ったのだが、何気なく朦朧(もうろう)や鬱蒼(うっそう)という文字が使えるのも、便利なワープロ機能のおかげ・・・。

 

 
文字の形はおぼろげに覚えていても、さて書くとなればさっぱりだ。
仮に辞書で調べても、こんな難解文字はルーペで見なければかけないだろうな。
 
そのせいか、ブログを後で読み返してみると、ちょっと借り物の文章のように思った。
やはり、漢字を含めた言葉として、自分のものになっていないのであろう。
 
たくさん物知りになったかと言えば、ちっとも身についていないのが文明の利器の限界。
プリミティブな手仕事的に得たものが、自分の身の丈に合っているのだろう。
 
 
 
 
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