パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

フランス、パリ、サンシュルピス、本の市 Église Saint-Sulpice

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そして、朝ヴァンヴの蚤の市に行って、夜はサンシュルピス寺院の近辺を歩いていたら本の市をやっていた。
夜7時、といってもまだ空は青空。
 
 
この広場ではよく市が開かれる。
 
数年前もここで「ドルセー」のアンティークの香水を見つけた。
さんざん迷ってやっと私が買った数秒後に、別の人が「さっきの香水まだある?」とやってきた。
危ういところであった。
 
縁っていうものはつかまえないと逃げて行ってしまうものだ。
 
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今日も何かやってないかと思っていたところ、本の市だったというわけである。
古い本も最近の作家の本も科学書から詩集まで、テントがずらりと並んでいる。
 
その中でちょっと気を引く陳列があって、足を止める。
いろいろな詩集が、それぞれの装丁になっていて可愛い。
1冊5ユーロ(700円くらい)だが、6冊買うと20ユーロでBoxもつけてくれる。
 
フランス語の詩集だからなんだかいいのかわるいのか、文章を吟味する暇もないが、表紙を選んで取り合わせる、という行為がとっても楽しい。
 
和柄もあるけど、せっかくだからイタリアやフランスっぽいものがいいな、と思って合わせるとどうもガチャガチャして思うようにいかない。
 
中身そっちのけで柄だけで拾ったりやめたりしていたけど、あと1~2冊目が決まらない。
 
お店の人に「あと2冊うまく選んで」と頼んだら、思いがけない柄を取り合わせて、それがまたなかなか合うのだ。さすが!
 
特に欲しいというわけでもなかったがつい買ってしまった。
せっかく荷物を減らそうと思っていたのに。
 
しかし、このアイデアなかなか面白い。
何が面白いのかは現場で感じないとわからない。
 
こういうのは学費だと思って、やっぱり買ってみないとわからないものだ。
 
 
 
 

 

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