パルファン サトリ フレグランス スクールでは、毎年フレグランス デザイン コンテストを開催しています。
このイベントはフレグランス デザイン講座の生徒さんと卒業生対象です。
フレグランスデザインコンテストは、エントリーした作品の中から最も優秀な香りを選定し、「フレグランス・オブ・ザ・イヤー」のタイトルを授与するもので、その作品とデザイナーを表彰することにより、一層のクリエイティビティ、技術の向上を促すと共に、スクール生全体のモチベーションのアップを目的としています。
今回の最優秀作品「フレグランス オブ ザ イヤー」はEmiさんの「青と青が争う」でした。
本作品は、独創的な香料使いと、香りのポテンシャルの高さ、自分の表現したいイメージへの説得力がありました。「静」のテーマでありながら「争う」という設定にも面白さを感じます。
嗜好性、完成度からいえばまだまだ荒く、手を入れる必要がありますが、本作品の持つエネルギー、その伸びしろに期待しての受賞です。好き嫌いが分かれる香りでありながら、このクリエイティブな点を特に評価しました。
この受賞作品「青と青が争う」は、香水ソムリエ®講座「2015コラージュコンテスト」のテーマ作品となります。
フレグランスオブザイヤー受賞者のEmiさんには、パルファンサトリフレグランススクールのランチパーティーにて、賞状が授与されました。
また、受賞作品はオリジナル香水瓶に充填され(1枚目写真)、さらに副賞として、ローズabs、ジャスミンabs、ミモザabsなどピュア5種類の天然香料が贈られるるとともに、パーティーにご招待されました。
ほか、優秀作品2点とフランス特別賞も表彰。 賞状と記念品が渡されました。
エントリー作品は2014年11月から1か月をかけ、日本とフランスで審査。
(写真:PCW)
全ての方の提出作品はフランス、グラースの協力会社パルファン・コスメティック・ワールドにも送られました。
フランスの審査会でも1点ずつ丁寧に評価を受け、作品ごとに手書きの評価カードが日本へ返送され、参加者全員に手渡されました。
(写真:Haruko)
また、その後は受賞作品や卒業制作の作品の鑑賞会も。
みなさんからの拍手の中、各コースの修了生への修了証の授与も行われました。
終了後のランチパーティーでは、全国からおいでの生徒さんたちが親睦を深めました。
会場の東京アメリカンクラブは、1924年に設立された歴史ある会員制クラブ。東に東京タワー、西に六本木ミッドタウンが眺望できる麻布台に位置します。
創作はまず「自分は何が作りたいか」「自分の好きなもの」から出発することが大切だと、私は考えています。創ることが楽しい、好きなものを作りたいという気持ちがあってこそ作品は輝きます。それがあって調香技術も活きてくるのだと思います。
本コンテストでは、今のマーケットですぐに売れそうな香りや、過去にどこかで嗅いだような香りを作るのが目的ではありません。といって、奇抜なもの、とっぴな香りがそのまま優れているわけでもないので、自分の驚き、感動、美的感覚をつね日ごろ蓄える様にして、自分の世界を充実させていただくことを期待しています。
どうぞこれからも「香り」ある毎日を楽しんで、素敵な香りを作っていただきたいと思います。
2015年のフレグランスデザインコンテストのテーマは「柑橘」。2月1日に行われたこのランチパーティーで発表、参加申し込みを開始いたしました。作品の制作期間は9月末までです。
対象はパルファンサトリの受講生、卒業生です。まだ詳細案内をご覧になっていない卒業生・修了生の方には資料をお送りしています。
なお、申込締切の6月末までに、フレグランスデザイン講座の受講を始められた方も参加できます。