パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

沈丁花の白 ダフネ Daphne odora

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Daphne odora

白い沈丁花

道を歩いていて香りで気がついた、ここには白い沈丁花が咲いている。

先週の暖かさで、沈丁花が一気に満開に。

透明感のあるメタリックなグリーンフローラルが遠くまでよく届く。
近づくと沈丁花特有のバルサミックな甘さがある。

白は少しグリーン感が強く、紅花種のほうが甘いように思うが、単なる個体差かもしれない。

 

香りをかぐこと

やるべきことがたくさんあって、気持ちばかりが焦ってしまう。


次の仕事へ、いきおい足が速くなる。
競歩のごとく歩いていたが、ふと足を止めて香りを吸い、携帯で写真を撮った。

花の香りをかぐよりも(優先させる)価値のある仕事なんてあるだろうか?

 

呼び名の印象

沈丁花ジンチョウゲ)と言うとちょっとやぼったい感じだけれど、ダフネと聞くと素敵な気がする」
とはうちのL子ちゃんの意見。

金木犀キンモクセイ)も、オスマンサスと呼んだほうがかわいらしい音。

 

名前のイメージも香りの大切な要素かもしれない。

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