パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

筆まめ夫人  Calligraphy

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今日、マダムSとお茶の時間に書道の話になった。

「私、書道習いたいわー。」
「最近若い人の間で流行っているみたいね」
「やっぱり字が下手だと恥ずかしいもんね!」
「先日お知り合いのお嬢さんからお手紙いただいたけど、とってもきれいな字だから返事が書きにくくて・・・」(これらは全部速射砲のようなマダムのセリフ)

『モグモグ・・ワラヒモショロウナラヒタヒノヒョネ・・・』(私も書道習いたいのよね)これは私がおやつを食べながら。

 

 

マダムSは充分に達筆だ。
私が自分の字が下手だと言うのとはレベルが違う。
それなのに、まだ字を練習したいとおっしゃるのだから、向学心多き夫人である。

 

そんなマダムでも、最近は携帯のメールが多くなったせいか、手紙を書くことが減ってしまったそうだ。

ちょうど昨日、鳩居堂のレターセットのことを書いたばかりだが、マダムも気に行ったハガキなどがあるとつい買ってしまい、
「それが昔は端から無くなっていったものだけど、最近ではずいぶん溜まっちゃって・・・。」
未使用の葉書の束が10センチくらいあるらしい。

 

つまり、以前はそのくらいの量をだしていたのだなあ・・・。さすが。

 

上の写真のような達筆な方から手紙を戴くと、返事を書くのに汗をかく。
その点、向う(外国)の人はラフな感じでそれもまたいい。

用事はメールで足りるけど、気持ちを伝える文(ふみ)のよさを見直したい。
文香などしのばせて。

 

 

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